赤ちゃんの虫歯予防は妊娠中から
少子化が叫ばれる昨今ですが、 当院には沢山のベビー
カーを押した女性達が、治療に通って下さっています。
さて今月は出産前のお母さんたちへのアドバイスを。
妊娠5〜9週の赤ちゃんが指先ほどの大きさのとき、
赤ちゃんの顎の骨の中で、乳歯の卵が出来始めます。
妊娠16週には、もう大人の歯(第一大臼歯)の卵が
かたち作られます。この時期は、歯や顎だけでなく、
赤ちゃんの体の主要な部分が出来る時期ですから、
お母さんの健康と栄養が特に大切です。 つわりが
ひどいからと言って食べなかったり、好き嫌いが
激しいと、赤ちゃんの健やかな成長を妨げるのは
言うまでも有りません。妊娠を知ったその日から、
出産に備えてお口の衛生にも気を配る、これが
赤ちゃんの虫歯予防に とても効果的な第1歩です。
また妊娠中はホルモンの分泌の関係で、歯肉炎が
急速に進行してしまう場合が有ります。この妊娠期に
おける歯肉の変化を軽く考えてはいけません。
妊娠した女性が歯周病にかかっていると、早産児や
低体重児を出産する確率が7.5倍も高くなるという
報告が有ります。妊娠中も、歯のクリーニングなどの
定期健診はお忘れなく。
「歯科」本音の治療がわかる本 熊谷 崇著より
引用させていただきました。
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